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茶盌 鹿背 十六世豊斎作

十六世豊斎作

トトヤという高麗茶盌があります。斗々屋あるい魚屋という字で書かれますがこのトトヤの茶盌が好きです。有名な茶盌に三井記念美術館所蔵の”かすみ”という銘のトトヤ茶盌がありますがその高台にも見事な”ちりめんジワ”という表情があり、惹かれます。”ちりめんジワ”の魅力は何といっても、普通の削り方ではあらわれない陰影です。土がソバダチ、めくりあがったような状態になるのですが、茶室の中でそれを見るととても表情豊かな陰影が生まれます。
また、手触りも魅力の一つです。例え見なくても手に取り触った段階で気付く、その異質な手触りは茶を飲む時に飲み終わった後の高台鑑賞への期待が高まります。
そのような表情を出すために、茶盌の高台削りを苦心しながら試行錯誤しました。祖父も父も、うまくその表情を作り出していましたが、私はななかな出来ずに二人のやり方とはまた違った方法で”ちりめんジワ”に辿り着きました。うまく、”ちりめんジワ”の表情が出せるようになったのは、ここ最近です。
この鹿背の茶盌も、”ちりめんジワ”の部分に強く火があたって緋色(ひいろ)と呼ぶ土の色の変化がとても美しい表情を作ってくれています。軽やか、かつ、華やかさもある上部の鹿背の斑点模様とうまくバランスが取れた小さ目で手取りの良いサイズですが、とても印象的な茶盌となってくれました。

サイズ  Φ133×h69 mm
素材   鹿背(宇治の陶土)
釉薬   透明釉
焼成   玄窯(登り窯)
箱    木箱 ※受注後に制作、約二週間

Price 220,000 JPY


No.
51121
Name
茶盌 鹿背 十六世豊斎作
Price
220,000 JPY

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