編笠形の茶盌は、父が好んでよく作っていた茶盌で、私も父の作る編笠形の茶碗がとても好きでした。
編笠形茶盌の特長である歪み。ロクロでひき上げて丸く作った後に、手で茶盌を押しつぶすように歪めていきますが、もともとの茶盌の形と押す力加減がうまくマッチしてくれると魅力的な形になります。
見込みが少し狭い目で高台はあまり高くなく、優美さを持ちながらも直線的に広がって行く形。口縁部に内と外に刷毛目を入れました。
私が好きだった父の形とは少し異なりますが、父の茶盌の要素も入れて、自分なりの編笠の茶盌となりました。ご賞玩頂けましたら嬉しく思います。
サイズ 150×135×H67 mm
素材 紅鹿背(宇治の陶土)、化粧土
釉薬 透明釉
焼成 玄窯(登り窯)
箱 木箱 ※受注後に制作、約二週間
価格 253,000円(税込)