以前は、月白釉の色合いは鮮やかでありながら、深みのある濃い水色という独特の表情に惹かれ、その色合いが強いものにばかり執着しているところがあったのですが、ここ最近は月白釉の魅力は非常に幅広いものだと感じるようになりました。この茶盌もその月白釉の幅広い魅力を生かそうと制作した作品です。
月白釉は火がとても強く温度の上がり過ぎるような場所では、透明度を増していき、水色の色も薄くなっていきます。そして、地肌の色を透過して薄く緑掛かったグレーのようになっていくのですが、その際に貫入が非常に細かく入って、とても魅力的な表情を作ってくれます。その表情と、茶盌下部に施した銀彩が調和することによって現代的でもあり、素朴さもある茶盌となりました。
サイズ 128×120×h75 mm
素材 宇治の陶土
釉薬 白土、月白釉、銀彩
焼成 玄窯(登り窯)
箱 木箱 ※受注後に制作、約二週間
Price 264,000 JPY