十六世豊斎としての象徴的な作風。
藁灰による美しい青の月白釉が一盌のなかで様々な表情を作り、強く火を被って焦げた緋色(ひいろ)の力強くプリミティブな景色と
コントラストを持ちつつ、月白釉と同じく流し掛けした白化粧土が、その両者を繋いで、現代的で十六世豊斎としての「綺麗寂び」を
体現した茶盌です。
本作品は、口縁の作りと釉薬の流し掛けがうまく調和し、緋色も上品な雰囲気。釉薬の溜りも美しく、豊斎が月白釉流シの茶盌に求める調和を体現している作品です。
サイズ Φ120×h80 mm
素材 宇治の陶土
釉薬 白土、月白釉
焼成 玄窯(登り窯)
箱 木箱 ※受注後に制作、約二週間
Price 220,000 JPY