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茶盌 月白釉流シ 十六世豊斎作

十六世豊斎作

藁の灰を用いて作る月白釉は、登り窯の松割木の炎と出会う時、とても魅力的な表情を見せてくれます。
その美しさに魅せられて、襲名前から取り組んできた月白流シの作風は、少しずつ皆さんに認知して頂き今では十六世豊斎としての代表的な作風となって参りました。
もしかすると、いくつも見て頂いてる方の中には同じように見えるかもしれませんが、襲名後の5年間の中でも常に新しい試みをしながら、自分の中では作れる形が変化し、増えております。
この茶盌のような歪み方は、前回の窯焚きより試し始めて、やっと納得のいくものが出来始めました。
私は、ロクロで成形することを大事にしていますので、こういった箆目(へらめ)の茶盌も通常は
1,ロクロで丸い形を作る。
2,高台をロクロの上で回しながら削り出す。
3,箆目を入れる。
4,箆目を入れて柔らかくなったタイミングを逃さず歪めて形を決める。
という順番で成形するのですが、この茶盌の場合には
1,ロクロで丸い形を作る。
2,すぐに歪める。
3,高台をロクロで削り出す。
4,箆目を入れる。
という順番に変えることで、より強く歪んだ状態でありながら
最初にロクロで成形した時の柔らかさみたいなもを強く残す形を作ることが出来るようになりました。
「強さと柔らかさ」の調和。
月白釉の美しい色合いと共に、楽しんで頂ければと思います。

サイズ  132×108×h90 mm
素材   宇治の陶土
釉薬   白土、月白釉
焼成   玄窯(登り窯)
箱    木箱 ※受注後に制作、約二週間

価格 220,000円(税込)


品番
51524
商品名
茶盌 月白釉流シ 十六世豊斎作
価格
220,000円(税込)