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2020.09.13
宝瓶の持ち方
宝瓶の正しい持ち方は?

と聞かれることがあります。持ち方というのは個人差があり、正解はないと思います。手に馴染む持ち方を模索することが大切と考えます。私の知っている5通りの持ち方をご紹介いたします。

・ 両手で
・ 片手で蓋ごと押さえ込む
・ 片手で蓋も胴体も握りこむ
・ ひとさし指で押さえる
・  ひとさし指の第二関節で押さえる

1. 両手で
片手は蓋を押さえ、もう一方の手は胴体を持つスタイル。
両手で持つため、丁寧な印象を与える。手の小さな女性に向いている。



2. 片手で蓋ごと押さえ込む
蓋ごと、ぐっと握りこみ、つまみは手のひらで押さえるスタイル。手の大きな人向き。安心感のある持ち方。





3. 片手で蓋も胴体も握りこむ

親指でつまみを底を残りの指で握りこむスタイル。
傾けやすさは一番。底が熱くなると持てない時がある。



4. ひとさし指で押さえる
ひとさし指をつまみに、胴体は親指と中指をメインに持つスタイル。握り込むより手首を返しやすい。私はこのスタイルが好み。





5. ひとさし指の第二関節で押さえる
ひとさし指を丸めて第二関節で蓋のつまみを押さえるスタイル。一番、個性的な持ち方。少しコツが必要。





いろいろ試してみてください。お茶の種類によっても持ち方が変わるかも。

最後に
急須を持つ時は注ぎ口と自分の体を平行にするのではなく、少し注ぎ口を自分の方へ少し向けてください。時計でいうと7時の位置に注ぎ口を持ってくると淹れやすいと思います。それは、急須を大きく傾けても肘が上がらず、無理のない綺麗な姿勢を保てます。(これは朝日焼の宝瓶だけでなく、どの急須でも、横手の急須でも同じです)


急須の注ぎ口が体と平行では大きく傾けると肘が上がってしまう。


注ぎ口を少し自分の方向へ向ける。時計でいうと7時の位置に注ぎ口がくるように。


急須を傾けやすい。肘が上がらないので綺麗な姿勢を保てる。

朝日焼の店主
松林俊幸