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朝日焼の窯
朝日焼が現在、作品の焼成に使用する窯にはガス窯と登り窯がございます。

ガス窯と登り窯の焼成では特徴が変わりますので両方を使い分けながら窯を焚いております。

ガス窯の特徴はコントロールしやすいこと。計画通りに温度を上げられるので繊細な釉薬の発色にこだわる作品やたくさん同じような発色が必要な作品の場合に使用します。八世の完成させた磁器土での煎茶文化の「うつわ」は繊細なデザインや発色を好みますので朝日焼では多くのものがガス窯で焼成します。

朝日焼では茶の湯の文化の「うつわ」は代々、登り窯での焼成を大切にして制作してましりました。現在、使用する登り窯は十四世豊斎が築窯したものです。三笠宮妃殿下より「玄窯」という御銘を頂きました。研究熱心な十四世が「一代に一基」作れば十分と言われる登り窯を五基も制作したうえ、完成させた集大成の窯です。窯焚きは赤松の薪のみを使用し、温度と熱量を少しずつ上げて焼成します。ガス窯とは変わって、登り窯は焼成のコントロールがとても困難です。コントロール出来ない温度の微妙な上り下がり、また直接当たる炎の掛かり具合が作品の発色に大きな影響を与えます。ですので、登り窯は素晴らしい景色の作品を生む反面、作品にならない「うつわ」も数多く出来上がります。しかし、初代陶作から続いてきた、「宇治の陶土」と「松割木」そして「登り窯での焼成」を朝日焼ではとても大切にしております。